熱
咳、鼻水が止まらず、
頭がぎりぎり痛く、くらくらします。
こんばんは、あきらかに風邪っぴきの大隈です。
体の節々が痛み、熱っぽいので、
敵を知り己を知れば百戦危うからず、
こりゃやってらんねえ、ってんで、
布団を這い出し、熱をはかりにいきまして。
うちにあるのは昔ながらの体温計でして、
そいつを脇に挟み、ぼへーとしてますと、
そのうち、ぴぴ、ぴぴ、ぴぴっっつって計測終了の合図。
液晶画面には、
35.5℃
と書かれていて、
体温計にバカにされた気持ちになりました。
「君はいっぱしの風邪ひきのつもりかもしらんが、
そんなもん、我がセンサにかければ一発で化けの皮がはがれるのだよ。
気のせい、気のせい。しゃきっとせんかい」
「いや、でもマジきっついんですけど」
「フン、演技してても全部お見通しなのだよ」
小学校のとき、
熱があるんだよ!って一生懸命母親をごまかして、学校さぼろうとして、
いろいろ見破られていた、苦い思い出からか、
なんか見透かされた気持ちになりました。
でも風邪です。信じてくれ。
なんかもう生きる気力がなくなりましたのでみなさんさようなら。
あさっての午前試験です。ダメだこりゃ。
by kentakuma
| 2006-03-02 02:06
| 謎小説
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